投稿者:M.Mさん
投稿日時:05/01/11-16:42
名前:M.M
年齢:43歳
性別:男性
容量:エチセダン(1ミリ錠)×3錠 就寝前に服用(原則)
および例外として昼間の症状のきつい時に適量を服用
使用経緯:
89年5月に受けた手術の術後すぐに現れた自律神経症状に対処するため16年間服用中
手術内容:
左手人差し指第一関節部の腱断裂および剥離骨折の修復手術
術後結果:
腱の固定が甘く関節のぐらつきが残り、指が正常に機能できない。
力の入らない指先を意識して、からだに自然と余計な力が入ってしまう。
指を固定している各靭帯間のバランスが取れなくなり、「マレットフィンガー」になった。
また、骨片が小さ過ぎて骨組織の癒合がうまくいかなかったのか、骨折部位が正常に骨化されず、ぶよぶよとした軟部組織で充填されている模様。
手術時にドリルで骨を穿孔されたのだが、現在も患部を軽く押しても頭に突き抜けるような鋭い痛みがある。
特に寒冷時に症状がひどい。
具体的な自律神経症状:
緊張性頭痛・咽頭部異物感(ものが張り付いたような感じ)・吐き気等の胃腸症状・からだの震え・軽い動悸・息苦しさ・全身の皮膚のヒリヒリ感・蕁麻疹
体質および既病歴:
生来体質虚弱で体力がない。アレルギー体質(花粉症はなし)。神経質。吃音あり。
右そけい部ヘルニア(3歳)、円形脱毛症(12歳)、蕁麻疹(中学時代に初発)、中耳炎・外耳炎(何度も繰り返すので体質改善の注射を受ける・ガンマグロブリン?)9歳頃の成長期に、生まれつき筋肉が少ないためか、からだが歪みはじめた。
以降代謝障害による肥満と背骨付近の筋肉を中心とする「凝り」によって激しい疲労感・だるさに悩まされる(現在、10年来の食事療法の改善とストレッチ等の矯正運動にてほぼ解消)。
大学4年の4月(85年)にパニック発作(咽頭部異物感による激しい吐き気)に初めて襲われるも、当時正しい診断を受けられず、やむなく選択した治療法の副作用により就職活動を断念。卒業後はフリーターとなり現在に至る。
使用感:
デパスは術後の自律神経症状の出た時、最初に受診した内科医に処方された。
そもそも「安定剤」との出会いは、大学3年の3月の自動車の運転免許取得時に、小学生から続く睡眠障害のため運転操作ミスが頻発したため、必要に迫られてはじめて精神科を受診して服用したのが最初である。(当時の薬名は不明)さて、デパスであるが、一番メジャーな安定剤ということで、医師はごく普通に処方したらしい。
なお、自分の症状について医師からは具体的な診断名は通知されなかった。
当初「リーゼ」を処方されたのだが、その後症状の増悪化により、より効き目のあるデパスに切り替えた。
その後何度か薬を切り替えていろいろ試行してみたが、自分の症状には本剤で十分対処できるようであり、以後そのままで今日に至る。
昨年より「医療費の公費負担」を利用している。
半減期が短く薬効の長期持続は期待できないが、即効性があるので発作時にはありがい。
また、自分は錠剤を潰して粉末にして服用しているのだが、激しい苦味のある薬もあるなか、「苦味のない」本剤の存在はありがたい。
眠剤や抗うつ剤も一時使用したことがあるのだが、自分にはあっていない。
特異体質なのであろうが、自分は指先の感覚が異常なほど病的に敏感(指輪をはめただけで体調不良になるほど)なので、この手術によって不快感を脳が完全に学習してしまったようで、薬を止めることができなくなった。
仮に患部である指先を切断したとしても、たぶん症状は取れないと思う。
術後は薬を服用しないとまったく就寝できなくなった。
指先が常に不快なので、その刺激のため「昼寝」というものも出来なくなった。
幸いどんな症状でも服薬すれば症状は緩和し、眠ることもできるので、それだけがせめてもの救いである。
昼間も発作的に症状が激しくなる時があり苦しいのだが、車の運転等があるので原則服用できない。
単なる一過性の精神的ストレスと違い、手術によって作られた恒常的な身体的ストレスなので、死ぬまでこの苦痛から逃れられない。
つまらぬ怪我と手術のために人生が狂ってしまった・・・。
今のところデパスがなくなる心配はないようで安心だが、先生の話では、いろいろな事情で、最適な薬がなくなり社会生活が脅かされる患者もいるそうであるが、そうした事態はなるべくさけていただきたいものである。
通院時に薬局からもらって来る本剤の用途を見ると、「肩こり等」の治療にも使用されるそうだが、すでに小学生時代より全身の激しい凝りに悩まされてきた自分など、子供の頃よりこれらを使っていれば、人生こんなことになっていなかっただろう。
自律神経のことなど当時の子供の自分など知る由もなくどうにもならなかったのだが・・・。
デパスは私が学生時代だった70年代にはすでに開発されていたのであろうか?
必要な時に「安定剤の有効性や存在そのもの」を医師より知らされなかったことが悔やまれてならない。
ところで、最近の医師(特に精神科・小児科等)は、赤面症・あがり症等のような、ちょっとした交感神経の過剰興奮症状に対して、積極的に第一選択として「安定剤の服用」を選択する方が増えたらしい。
今もそうなのだが、これらの症状を「気の持ちようでどうにでもなるもの」という精神論が、世間をはじめ医師の中にもまだまだ多いの。
そうした体質を持って生まれ、挙句の果てには人生も狂わされたものとしては、隔世の感を覚えざるを得ない。
0 件のコメント:
コメントを投稿